花開くのを眺める時間こそがほんとう

消えない雨音

カエルの鳴き声

 

きみの目に浮かんだ涙

雨に濡れて いつ舞いもどったのだろう

日は落ちる

 

ずいぶん眩しい今夜の月を

同じく眺めているだろうか

 

めずらしい鳥を見つけて

はしゃいだような

曖昧な記憶こそ 鮮明にあり続ける

 

いつになっても

私は私のままなのだから

何にも邪魔されない悲しき孤独が

私を守って見ているよう

 

つらければつらいほど

神様にそっと、感謝したくなる

これはきっと幸せの前触れに違いない

そのことを確信しているのに。涙はきらきら美しい。