湖北暮らし、はじまる。

3月から、ついに滋賀県の北部へと引っ越した。昨年秋、あれよあれよという間に人生の歯車がぎりりと音を立てて加速。春を待てず、急かされるように、今日まで。滋賀は木之本、北国街道沿いに古民家を見つけて、住み始めました。

昨夜また降りだした雪は、今朝にはどっしりとかさ高く積もり、溶けるそぶりも無く。私の人生に降り積もる、かつてない大雪。いったいどうなるんだろうという不安の上を、しんしんと降り積もって重みを増していきます。憧れの田舎暮らしは、まだ始まったばかりで、まだ楽しむ余裕はなく。日々、生活のひとつひとつのリズムを、この街の時間の流れをつかむのに、少し時間がかかりそうです。京都が恋しい。人が恋しい。春が恋しい。朝目覚めるたびにそんなふうに思いながら、庭に広がる真っ白な雪の絨毯を眺めています。南国が大好きな私が、どうして雪国へ来てしまったのか。その理由は、きっとこの先みつかるでしょう。しばらくは、取材などの仕事で大阪、京都へは通いつつ、ゆくゆくは京都の拠点も探しているところです。私の欲張りな一年は、まだはじまったばかり。