湖畔に佇むひと

「ひとやすみ ひとやすみ・・・」

一休さんにそう言われた気がして

いっきに背負っていた荷物を一度おろして

木陰で休憩

 

こんな夏日に息を切らして

砂漠を彷徨うようだった

 

それは気持ちの中だけのことで

目の前に広がる湖に

ゆったりと釣り糸を垂らして

からっぽの頭で過ごしてみれば

絡まったいろんなことが

するする流れていってくれるような気がして

 

ひとまず

あわてなーい、あわてなーい

ひとやすみ。