そうか、冬がきたんだね。

思いがけず夜の南座を通って気づく。

明々と夜の祇園に掲げられた「まねき」は、今年最後の月を象徴するしるし。

いよいよ冬がきたんだと。

どおりで、本格的に手袋を必要とするほど、

もうコートなしでは歩けない夜だなと思ったよ。

なんとなく気づいてはいたけれど、

その苦手な京都の寒さを受け入れたくなくて拒んでいた。

つまりは年々師走がこわいのか。

あと数週間で、新しい幕明けだというのをわくわくと待ちながらも、

今年最後のやり残したことを出来る限りやり終えようと必死。

この月の盛沢山なイベントは、ありがたい現実逃避とさせてもらいながら。

もうすでに来年のいろいろの予定がせまって見えてきている。

今年のハイライトを振り返ったら、もう進むしかなかった。しわす。