祭りのあとに。

グループ展を終え、あっというまに四月は過ぎ去ろうとしている。

 

気が付けば、近所の道を神輿が通りゆく春の祭りの季節。

 

遠く聞こえる威勢のいい男衆の声で、神輿の賑やかなようすが

あざやかに脳裏に浮かぶ。

 

山の緑がいよいよ目にまぶしく

街の緑も、もりもりと盛り上がるように勢いのあるオーラをまとっている。

 

ぼんやりとした春の装いが

ふいに きゅっとひきしまるようにシャープな彩りが加わる。

 

あざやかな色を身にまとい、春をすぎゆき、

この先の季節をめぐる。

 

広がりは尽きることなく私を包み込んでいる。

 

変わらぬ目と、刻々変わる装いを楽しんで

次々に紡がれていく縁を愛しく感じながら

私は明日までの道のりを、今日も歩きつづける。

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