オータム。
ちょっと寒くなったり、木漏れ日がいっそう暖かかったり、その変わるがわりが好きなんだ。
ちくちく傷むような、そんな気持ちにさせるのは、何かの始まりなのかしら。わからなくて、料理する。
こんな、寒さに小さくなる日には、あたたかいものを。
おでんみたいに、誰かを
あったかくさせるようなひとになりたい。
器用なひとが好きだ。
でも不器用なひとはもっと好きだ。
素直でいて、あまのじゃくな言葉も。
劇的でなくても、穏やかでなくても、まっすぐ相手の目の奥に自分を見つけてしまったら、もう進むしかない。そんなのが恋だな。
かわるがわる秋の空みたいな
憂いの目をした彼女は、やっぱり綺麗になった。
恋の季節。
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