雲のゆくえ

そのさきに浮かぶ

はてしない山の頂

まるで夢のつづきのような世界を

うすっぺらい靴の裏に確かな大地のぬくもりを感じながら

 

今日という日を待っていた

誰かではなく

確かな私と

私の中の燃える血のあたたかさが

静かに地面と溶け合うように

 

息苦しさも心地よいほどに

この白いまっただ中に飛び込んでゆきそう

 

いつも待っている

 

この山の次に

また次の景色が待ち受けているのを

いつも待っている