花散里

先日、お伺いしたお茶の席にて、

花散りて蝶の舞う里 風の吹くらむ…

といったような掛け軸があった。

寂びた床の間の掛け軸は、春の宴の華やかさを偲ぶよう。

 

今年ほど、桜の盛りを目にした年はない。

どの桜も写真に収めきれないほどの美しさ。

春からの仕事のおかげで、京都の桜を少しは網羅できたかのように思う。

 

記憶の中に咲き続けるたくさんの桜。

この春に出会った数多くの京都に深く関わる人たちとの出会いも、

それはそれは鮮やかに私の記憶を彩っている。