白昼夢:石の庭の雨の余韻

久しぶりの雨。

 

雨は外に降っている。

なのに私は全身にその雨を

あびているかのような

心地がする。

きらきらとした何千何万の雨粒は

細かく砕けて消え入るように

全身に降り注ぐ。

内側に浸透する。

まぶたの裏にも沁みてゆく。

 

いろいろな外の景色をみた次の日に、

静かな雨を感じている。

 

なにかの余韻なのだろうか。