青の旅

10月の終わり、

瀬戸内は、直島 豊島へ

旅をした。

 

たくさんの船がゆきかう港

高松港は、私の大好きな港。

 

ゆっくりと海の上を滑るように

船がたくさんの人を乗せてゆき

海と空のどこまでも

あいまいな青の境界線へと進む

 

ただそれだけを、ずっと眺めていた。

その瀬戸内の青色が恋しくなって。

 

島の時間はゆっくりと、

とても確実なもの

丁寧な日々を生きるということ。

 

それは、夕飯の鯛の煮物のにおい

懐かしい鮮明な記憶がよみがえる

不思議なにおいだった 

 

旅中

何度となく睡魔におそわれた

決して疲れからの眠気だけでなく

それはふいに記憶をたどり

自分の歪みをただすための眠気だったのではないかと

ふと思う